感じたこと

夢中になること

私は、愛されることが怖かった。人を愛することが怖かった。

私の育った家族は、ごく一般的の普通の家庭でした。特別貧乏でもなければ、裕福でもない。でも、今思えば、嫁姑問題があったり、感情的な母親と感情を表さない父親。愛情表現の仕方がよくわからず育ってしまった。母の顔色をうかがい、好きなものを決める。父が私をどう愛してくれているのかわからず探る。ありのままの私が愛されている感覚がない。ありのままの私でいるとどうなってしまうのかわからないから怖い。愛がわからない。

私が最後に恋をしたのは、17歳から21歳のころです。親の意見よりも私の気持ちを大切に日々過ごしていたころ。夜も家に帰らず友達と自由に遊んでいたころ。とても賢くて優等生、スポーツ万能で音楽が好きでかっこよかった彼に私が一目ぼれで始まった恋。彼のことが頭から離れず、食事ものどを通らないほど、夢中になった人です。自信のなかった私に、「あなたはとても頭のいい賢い女性だ」と教えてくれた人でした。彼の部活が終わるのを待って、いつも一緒に帰っていました。やさしくて、勉強熱心で、常に何かを探求していた彼との時間は、毎日が夢みたいにキラキラしていて刺激的で、でも苦しくて切なくて。そのころの私は、彼のことと同じくらい、私のことも大好きでした。

でも、彼の就職が内定したころ、お別れをしました。仕事に集中したいからという理由で振られてしまったのですが、きっと、そのころの私は、一生懸命に彼を求めるだけで、愛を知らず重たすぎる女になっていたんだろうと思います。

この失恋が辛すぎて、そのころの記憶が全てグレーになって私の心に残っています。恋をして夢中になると、傷つく。と信じ込んでしまいました。それから、恋をすること夢中になることをあきらめて、彼が夢中になっていた仕事に私も夢中になろうと努力して、彼に認めてもらおうと思ってしまったのかもしれません。

社会人になり、仕事や会社に身も心もささげるような働き方をしていた私は、上司やクライアントに気に入ってもらい次々と引き抜かれるように、会社を移っていき、心の隙間を埋めるように不倫をしていた。出会う男性も攻撃的な人ばかりになり、そこにあったのは、むなしさと孤独と罪悪感だけでした。

そして、その会社で元夫と出会い、状況を知った彼とすぐに結婚をし仕事を辞めました。だから、私たち元夫婦の間には、恋の時間がありませんでした。もう一度愛を一から学ぶために、出会い、結婚をし、私を生きるために離婚したのだと今は思っています。

愛されることが怖かった。人を愛することが怖かった。

そのことを気づかせてくれたのは、元夫です。不倫していた私をかばい、たくさんの愛情を注いでくれました。でも不倫をした自分を許すことができなかった私は、最低の人間で、愛されるに値しないと感じていたので、彼の愛情や行為を素直に受け取ることができませんでした。そのたびに喧嘩になり力で押さえつけられることもありました。そして、被害者になる。否応なく愛について向き合わされる。無条件でどんな自分でも愛されるという体験とそして、愛というものをひとつの側面からしか捉えることができていない自分を直視する。

先日、私はいつも助けてくれる元夫に酷いことをしてしまった。

いつも子供たちを預かったり面倒も見てくれるのに、次男の幼稚園の発表会に彼を呼ばなかった。そのことで喧嘩をした。どうしても彼を拒絶してしまう私がいた。彼にされたことばかりが頭の中を支配して、彼にしてもらったたくさんのことに感謝できなったとき、彼を傷つける行動をしてしまっていた。もういい加減、愛されることを許してもいい。愛することを許してもいい。

 

「夢中になりたいから。

人を好きになるから。

忘れていくもの、捨てていくもの、私が信じたもの。」

 

私が恋をしてた、学生時代、大好きだったJUDY AND MARY。

何度も何度も聞いていた曲。

元夫が送ってくれました。

あの頃の、何かに夢中になる自分を大好きな私に戻れるように。

久しぶりに聞いたら、涙が止まりませんでした。

私は、あなたのおかげで、思い出すことができそうです。

愛を知ったから、恐れず夢中になりたいものに、恋をする。

本当にどうもありがとう。

 

 

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